手軽にできるセルフケアで要介護者との共倒れを防ぐ

介護に疲れた家族を救え

負担軽減を目指して社会問題となっている在宅介護のトラブルを防ぐには介護をしている家族の負担を少なくすることが重要です。家族介護は孤独に陥りやすいため、社会全体でサポートしていきましょう。

ランキング

  • 3つに分類される「介護の負担」介護を負担に感じる主な要因は「精神的な苦痛」「身体的な疲労」「経済的な不安」の3つです。入浴介助や移動介助は要介護者の身体を支えるため体力や筋力が衰えている高齢者が担う場合、かなり大きな負担となるでしょう。
  • すぐに実践できるセルフケアの方法介護を続けていくためには適度にストレスを発散して心身の負担を減らすことが大切です。閉鎖的な環境で常に要介護者と向き合っているため孤独に陥りやすいのですが、1人で悩まず周囲の人に相談するようにしましょう。
  • 高齢化社会を支える介護士になろう豊富にある求人の中から最良のものを見極めるにはたくさんの情報を収集し、内部事情に詳しい人に相談することがポイントです。求人票には掲載されていない部分をしっかり確認することで入職後のミスマッチ防止にもなります。

特集

  • 介護疲れを原因とするさまざまな問題 介護疲れを原因とするさまざまな問題

    在宅介護のトラブルが増えていますが、その中でも大きな問題になっているのが認知症高齢者によるトラブルです。認知症の症状のひとつに「徘徊」がありますが、家族が目を離したすきに自宅を抜け出して徘徊し、事故に合うケースが増えています。

すぐに実践できるセルフケアの方法


介護を無理なく続けるためには

精神的にも身体的にも厳しい介護を無理なく続けるためには要介護者だけではなく、介護をする側である家族の心身の負担を減らすことが重要です。介護ストレスと上手に付き合っていくために、手軽にできるセルフケアを紹介するので参考にしてみてください。

「自分でストレスに気付く」

まずは介護ストレスを抱えていることに気付くことが大切です。抱えているストレスとどのように付き合っていくかを考え、適切に対処するストレスマネジメント能力を身につけましょう。ストレスを自分でコントロールすることは自分自身の身を守ることにもつながります。

「リラックスする方法を探す」

介護はいい加減な対応をしてしまうと取り返しがつかない場合もあるため気が抜けませんが、常に緊張していては心身が疲弊してしまうため適度にリラックスすることも大切です。呼吸法やヨガ、アロマテラピーなど心身をリラックスさせる方法はたくさんあるので、自分に合うものを探して実践してみましょう。
例えば、緊張で凝り固まった身体をリラックスさせる手軽な方法のひとつとしてストレッチを行っている人もいます。身体に力が入ったり、同じ姿勢を長時間続けたりすると血流が悪くなってしまうため、筋肉をゆっくり伸ばすように意識していきましょう。身体がほぐれることで心もリラックスします。また、軽い散歩など適度な運動を取り入れるのもいいでしょう。無理なくできる軽い運動は気分転換にもなるため、心身共にリフレッシュできます。
認知症高齢者など目が離せない高齢者の介護に携わっていると睡眠不足になってしまうことがありますが、睡眠時間が少ないとイライラしやすくなりストレスがさらに増加してしまいます。もし就寝時間にゆっくり眠るのが難しいようならデイサービスなどを利用して昼寝の時間を確保しましょう。

「1人で抱え込まない」

家族や友人と話したりしながら悩みを1人で抱え込まないようにしましょう。身近な人に相談できない場合は同じ立場の人が集まっている家族会や介護教室に参加してみてください。介護について話しているうちに、心が軽くなります。また、いざという時に迅速に対処できるように日頃から近所の人と交流しておくことも大切です。それでも介護疲れや介護ストレスが解消できないようであれば、地域包括支援センターやケアマネジャーに相談してみましょう。現状を変える手立てを考えてくれるはずです。
認知症高齢者を介護している場合は、定期的に認知症の専門医に相談することをおすすめします。精神科医でもある認知症の専門医は認知症介護を行っている家族の苦しみや悩みを深く理解しています。愚痴を聞いてくれたり、リフレッシュ方法を教えてくれたりします。