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在宅介護のトラブルが増えていますが、その中でも大きな問題になっているのが認知症高齢者によるトラブルです。認知症の症状のひとつに「徘徊」がありますが、家族が目を離したすきに自宅を抜け出して徘徊し、事故に合うケースが増えています。
精神的にも身体的にも厳しい介護を無理なく続けるためには要介護者だけではなく、介護をする側である家族の心身の負担を減らすことが重要です。介護ストレスと上手に付き合っていくために、手軽にできるセルフケアを紹介するので参考にしてみてください。
まずは介護ストレスを抱えていることに気付くことが大切です。抱えているストレスとどのように付き合っていくかを考え、適切に対処するストレスマネジメント能力を身につけましょう。ストレスを自分でコントロールすることは自分自身の身を守ることにもつながります。
介護はいい加減な対応をしてしまうと取り返しがつかない場合もあるため気が抜けませんが、常に緊張していては心身が疲弊してしまうため適度にリラックスすることも大切です。呼吸法やヨガ、アロマテラピーなど心身をリラックスさせる方法はたくさんあるので、自分に合うものを探して実践してみましょう。
例えば、緊張で凝り固まった身体をリラックスさせる手軽な方法のひとつとしてストレッチを行っている人もいます。身体に力が入ったり、同じ姿勢を長時間続けたりすると血流が悪くなってしまうため、筋肉をゆっくり伸ばすように意識していきましょう。身体がほぐれることで心もリラックスします。また、軽い散歩など適度な運動を取り入れるのもいいでしょう。無理なくできる軽い運動は気分転換にもなるため、心身共にリフレッシュできます。
認知症高齢者など目が離せない高齢者の介護に携わっていると睡眠不足になってしまうことがありますが、睡眠時間が少ないとイライラしやすくなりストレスがさらに増加してしまいます。もし就寝時間にゆっくり眠るのが難しいようならデイサービスなどを利用して昼寝の時間を確保しましょう。
家族や友人と話したりしながら悩みを1人で抱え込まないようにしましょう。身近な人に相談できない場合は同じ立場の人が集まっている家族会や介護教室に参加してみてください。介護について話しているうちに、心が軽くなります。また、いざという時に迅速に対処できるように日頃から近所の人と交流しておくことも大切です。それでも介護疲れや介護ストレスが解消できないようであれば、地域包括支援センターやケアマネジャーに相談してみましょう。現状を変える手立てを考えてくれるはずです。
認知症高齢者を介護している場合は、定期的に認知症の専門医に相談することをおすすめします。精神科医でもある認知症の専門医は認知症介護を行っている家族の苦しみや悩みを深く理解しています。愚痴を聞いてくれたり、リフレッシュ方法を教えてくれたりします。